冬虫夏草と、おかいこさま

わたくし、実は「冬虫夏草」という漢方素材が大好きなんです(笑)。冬虫夏草は、漢方を代表するキノコの一種ですが、けっこう“虫の一種”と勘違いされている方がいらっしゃいます。けっして虫ではありません。イモムシや蛹などの昆虫を“宿巣”とするキノコの仲間で、世界には400種類くらい存在しています。きっと世の中には、まだ発見されていない新種もいるのでしょうね。

冬は虫の中で過ごして、夏になると芽を出して草のように生えてくる。だから、冬虫夏草(トウチュウカソウ)と名前がついたとのことです。

とても不思議なキノコで、虫ならどれてもいいというわけではなく、イモムシには生えるけど他の虫には生えないなど、住む家をよりごのみしてしまうとてもわがままなやつです!

蟻を宿巣とするもの、セミを宿巣とするもの、蜘蛛を宿巣とするもの。その職種はさまざまですが、その中でわたしが好きなのは、カイコを宿巣とする「サナギタケ」と「ハナサナギタケ」だけです(^^)

カイコは天の虫

突然ですが、カイコの教え方ってご存じですが?虫だから、「ひき」とか「ぴき」と思うかもしれませんね。でもそれは間違いで、答えは「頭(とう)」です。人の関わりの歴史を考えると理解しやすいかもしれません。

カイコは絹をつくり出す大切な家蚕として、二千年以上も古くから人と一緒に歩んできました。また、桑の葉だけを食べるカイコのフンは、蚕沙(サンシャ)という漢方として利用されてきました。ちなみに、カイコという漢字を「蚕(てんのむし)」と書くのは、蚕を自然の恵みとして、常に感謝され続けてきたんだろうなと思っています。ある地方では、蚕を「おかいこさま」と呼んでいます。このようにおかいこさまと人は、長い歴史を共に歩みながら、伝統や文化を培ってきたパートナーと言えますね。

感謝を想ってできた冬虫夏草

今、振り返ってみると、冬虫夏草を本当に好きになったのは、おかいこさまがいることで、初めてこの冬虫夏草が生まれてきて、それにひと工夫加えてエキスにして、そして飲んでくれた多くの人に喜ばれ続けているという、一連の出来事を“必然”として感じることができたからだと想います。蚕を飼育している養蚕農家の方々やエキスに加工してくれている方など、全ての人たちがそれに繋がっています。

最近では、いろいろな研究が進んで、少しずつ体に対する効果が明らかにされてきてますが、でも伝えたいものはそのことではなくて、すでにもう冬虫夏草に備わっている力を、心の目で感じることではないかなと思います。

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