グランド アップル
当園は津軽富士とも呼ばれている岩木山の麓と、ふじ発祥の地の藤崎町で美味みを引き出す寒暖の差に恵まれた環境の中でりんご栽培をしています。園主であるわたくし成田 雄大の自己紹介とりんご園を継ぐ事になった経緯を紹介させて頂きます。
『スキーを長靴に履き替えて オリンピックへの情熱をリンゴにのせる』
体を動かすことが好きで、幼少期から夏は野球、冬はスキーに明け暮れ、札幌第一高校にスキー特待生として入学。
在学中の3年間、北海道代表として国体に出場しました。
インターハイ、国体で準優勝を収めましたが、卒業と同時に競技スキーを引退し、自動車整備士専門学校をへて就職。
会社員として普通の毎日を送っていましたが、2007年に2010年開催のバンクーバーオリンピックからスキークロスが正式種目に採用された事を知り、「一度きりの人生挑戦したい!」という気持ちにかられて、会社を退社。
もう一度アスリートとしてオリンピックを目指すことを決意しました。
この気持ちに掻き立てられたのは2006年トリノオリンピック(イタリア)にてアルペン回転種目で7位に入賞した、同い年の湯淺直樹選手の影響がとても大きかったです。
高校時代同じチームメイトだった湯淺選手の活躍を テレビを通して目のあたりにし、感動と勇気をもらったと同時に「自分は何をやっているんだ」という気持ちになったのを、今でも鮮明に覚えていいます。
実家のある弘前市に拠点を移し、祖父のりんご園や建設業などのアルバイトで活動費を稼ぎながらトレーニングを積み、冬のシーズンに備えました。
国内の数少ない大会で成績を残し、全日本ナショナルチームに選ばれ、海外を転戦。
2009年2月にはスキークロス札幌国際FISレースで優勝を果たしました。
たくさんの方々に様々な面から支えて頂きながら、夏はバイト・トレーニング、冬は遠征・転戦という一年間を繰り返し挑戦し続けましたが、世界の壁はとても厚かった…。
トレーニング中のケガも一因となり、2009年春に引退を決意。
その後、弘前に残り、祖父の畑を手伝っているうちに、地道にコツコツと作業を進めるりんご作りは、どこかトレーニングと似ていて、自分にあっていると感じ祖父の畑を継ぐことを決めます。
就農当時から、せっかく自ら育てたりんごを市場の競売で他人に価格を付けられ、その後どこのどなたが食べてくれているのかわからない現状に違和感を感じ、美味しいりんご作りに拘り一人でも多くの方々に私たちの作ったりんごをお届けできればと日々スタッフと共に作業に励んでいます。