島根県 仁多郡奥出雲町高尾
奥出雲仁多米
『出雲國仁多米』の産地は中国山地の麓、島根県仁多郡奥出雲町。
宍道湖に注ぐ斐伊川上流に位置し、広島・鳥取の県境に接しており、数多くの神話や伝説が語り継がれている地です。
ここ奥出雲地域は「たたら製鉄」のために切り崩した山々を500年以上にわたって水田へと再生し、肥沃な棚田をつくりあげ、現在の仁多米は生まれました。
『出雲國仁多米』の産地は中国山地の麓、島根県仁多郡奥出雲町。
宍道湖に注ぐ斐伊川上流に位置し、広島・鳥取の県境に接しており、数多くの神話や伝説が語り継がれている地です。
ここ奥出雲地域は「たたら製鉄」のために切り崩した山々を500年以上にわたって水田へと再生し、肥沃な棚田をつくりあげ、現在の仁多米は生まれました。
仁多米の美味しさを育む要素は「気候」「水」「土」です。
一般にお米500~600kgを作るために、田起しから収穫するまでには、150tもの水を必要とすると言われています。
たくさんの水を必要とするお米だからこそ、水は命なのです。仁多郡は面積の約9割を占める豊富な森林に覆われ、雪解けの花崗岩から湧き出るミネラルたっぷりの岩清水が仁多米を育みます。
また、仁多郡内の水田は標高300~500mにあり、稲の登熟期(穂に実の入る時期)には昼の気温が高く、また夜の気温が低い地域の為、お米の旨味に大変重要な好条件に恵まれた土地といえます。
先祖代々受け継がれた棚田には地元和牛の完熟堆肥を10aあたり800kgを漉き込み、有機に富む理想的な土壌を作り上げ、農薬や化学肥料を極力使用しないよう、健全な稲の成育をはかっています。
当社が販売するお米は、当社の厳しい審査基準を通過したものだけです。
こだわりのお米ですので、お米の質を落とさずお届けするため 収穫された米は、刈り取ったままカントリーエレベーターの専用サイロで、籾殻を付けたまま低温貯蔵します。
そして、都度必要な量だけ籾摺りし、出荷直前に精米して産地直送でお届けするので、一年中新鮮な仁多米をお届けすることができるのです。
たたら製鉄(日本古来の製鉄法)の原料である砂鉄を採取するため山の斜面を切り崩し、土砂を水路に流す「鉄穴流し」(かんなながし)という手法が500年にわたって行われていました。
その後、採掘ために使用された水路やため池は再利用され、次から次へと棚田に再生されました。
現在ある奥出雲町独特な棚田の相当数が鉄穴流しの跡地を利用し形成された歴史があります。
もともと奥出雲町の土壌は花崗岩質で養分が少なく、稲作には適さなかったため、まずはソバなどを栽培することで土壌を改良し、飼育されていた役牛の牛ふんや山草などを堆肥化して土壌の肥沃度を高め、お米づくりに適した土壌へと作り上げました。
現在も受け継がれている地元資源を有効活用した『たたら製鉄に由来する奥出雲の資源循環型農業』が本年2月15日に農林水産省から中国地方初となる「日本農業遺産」に認定されました。