“恵味香”　megumika

６６歳で勤め人を終えた時、この後の人生をどうするか、と模索しておりました。そんなときにフッとミカンのことが浮かびました。それは驚愕の味で、ビックリしたことがあったのです。あれを自分の手で作ろうと思い立ち、ミカン作りの熟練者を訪ね、そのことを伝え、援助してして欲しいと頼みに行きました。相手にされませんでした。それは当然で、ミカン作りは難しく大変な作業だからです。ド素人で老人の戯言としか見えなかったのでしょう。熱心に説得してお願いしました。何度か行き来している中で、貸してくれるハウスが見つかったという連絡が入りました。そこは放置ハウスで荒れており、修復には時間と資金が必要でした。しかし、ミカン作りの時期としてはギリギリの時期だったのです。思い立って２週間後には唐津に移住して、賃貸契約をしました。
１ヶ月半という短い間に、多くの難題を片付けなければなりません。迷っている時間的余裕はなく、常に即断即決の連続でした。もう７年目になります。
栽培を始めたミカンを、”味香みかん“ と名付け、商標登録もしました。名前の通り、味と香りが一番の特徴です。

わたしたちの紹介

多品種にない多くの特徴を持っている

”味香みかん“ を作ろうと思ったのは、何よりも味と香りに驚嘆したからです。
素人からの始まりでしたから、何もかもが大変です。聞くもの全てが初耳で、意味不明。方言もあり、まるで外国語を聞いているのと同じでした。その度に、メモ帳に書きながら聞くしかありません。物覚えの悪い小生は、何度も同じことを聞いてしまうので、師匠は大変だったでしょう。そうこうしてなんとか今日まで来ました。
素人の弱みは、薬剤選定、散布時期、方法等々が上手くなく、とにかく每年病害虫被害の被害に遭っていました。もともと難しい品種だったし、病害虫にも弱いということが解ったのは、後になってからでした。やることが多いのに、解ってないことも多い。解らないからとヘコタレている暇はありません。
一方で強みもありました。チャレンジ魂は５０年近いキャリアがあります。TVを観ていて、雑誌を読んいて、人の話を聞く中で、閃くものがありますと、すぐに実行します。お金のかかることは当たり前ですが、躊躇しながらも即決断。
そんな連続は、栽培方法も違ったモノになって行きました。師匠は、自分の思う通りにやれば良い、と言っていました。そんな中、 ”

減農薬で栽培する

減農薬で栽培することが、始めの頃は憧れでした。全くの素人ですから、一から全て師匠の指導に従っての勉強です。１年目は除草剤を数度に分けて散布していました。雑草は、病害虫の棲家や食料となります。それがミカンに移って害を及ぼします。ミカン栽培者にとって、除草は必須作業として大事なスケジュールになっています。
雑草は、数日後には枯れます。凄いと思うと同時に、怖いと思いました。その時、除草剤を使わない栽培をして行こうと決心し、雑草抜き作業に変更しました。１反を終えるのに１ヶ月かかります。1ヶ月前の棟では、もう新たな芽が出始めています。イタチごっこです。しゃがんでの作業は大変です。この決断が、薬剤散布も控えようと決心しました。
毎年、病害虫被害との競争でした。漸く最近は勝率が勝るようになってきました。チャレンジ栽培方法が効果を出すようになってきたと考えています。

皮こそ美味しいが、料理やスイーツの材料になった

幾つもある特徴を遺憾なく発揮するのが、フレッシュで食べるだけにとどまらず、和洋料理の食材という使い方があります。最近ではスイーツにおける食材としての需要が、急拡大しています。
個人のお客様のチャレンジ画像をたくさんいただくようになりました。お料理も色々チャレンジしてくださいました。スイーツメニューの幅は広いです。そしてその広がりは、プロパテシエに伝わり、お店の看板商品にもなりました。フルーツと言えばいちごが定番でしたが、新らたな味として、新食材としての地位を確保しました。SNSにも広がりつつあります。

”味香みかん“ だけを原料とした、加工食品を幾つも作っております。現在の加工食品は、変遷を経てたどり着いたレシピと製法により造られております。添加剤は一切不使用の健康志向のものばかりです。何よりもの大事な味は、其々のジャンルに於いてもトップレベルの仕上がりです。
皮丸ごと果汁、マーマレード、ソフトドライ、みかんワイン、純・味香ん酢等々。
繰り返しになりますが、全て ”味香みかん“ を皮丸ごと原料で作っておりますので、栄養価は逃しません。

”味香みかん“ は、次に何を発見させてくれるか？

”味香みかん“ の価値はとても高く、特徴を踏まえば、希少な高級みかんです。少しづつではありますが、認知されつつあります。でもまだまだ殆ど知られていません。このことを広めることが、当面の大きな課題です。
秘められた特徴はまだまだありそうです。それを引き出せれば嬉しい。

”味香みかん“ の新しい栽培方法に、チャレンジしております。そしてなんとかその方法も固まりつつあります。その方法とは、新人でも、ご婦人でも、小生のように年をとっている方でも、栽培できる方法です。
減農薬による栽培方法は、何よりも作業の軽減化を可能にします。